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8.272025
死ぬ前のアロワナの体の変化を紹介|見送る前に行うべき事項【鎌倉・藤沢】
アロワナは生命の最終段階になると、その「体の見た目」や「行動パターン」に変化が現れることが一般的です。
大切なアロワナが過酷な経験をせずに済むように、飼い主の皆様にはアロワナが示す体調不良の兆候に敏感になり、早期に適切な対応を取っていただきたいと願う思いを込めています。
今回の記事では、アロワナが病気を患っている時に現れる特徴的な兆候や、生命の終わりに差し掛かった時に見せる行動パターンについて具体的に解説します。
この情報が、皆様のアロワナとの生活をより良いものにする手助けとなることを心から願っています。

アロワナが死にゆく前の視覚的変化

アロワナという魚が体調を崩しているかどうかは、その外見の変化から察知することが可能です。
【体に白い斑点が現れる】
アロワナの体にまるで白い粉がまぶされたかのような斑点が現れた際には、これが「白点病」の兆候である可能性が高いです。白点病は自ら治ることがなく、感染したアロワナは体に違和感を感じ、それを抑えるために体を水槽に擦りつける行動をとります。これにより体を傷つけてしまうことがあります。この病気を放置してしまうと、アロワナの体色は次第にくすむようになり、最終的には衰弱死してしまいます。
【ヒレが異常を示す】
また、アロワナのヒレが赤く充血していたり、ボロボロになって傷んでいたら、「カラムナリス病」という細菌感染の可能性があります。この病気は「尾ぐされ病」とも呼ばれ、放置するとアロワナは衰弱し、最悪の場合死亡してしまいます。
【水カビ病】
体に綿花のような汚れが付着している場合は、これが水カビ病の兆候である可能性があります。水カビ病は他の病気と同時に発症することも多いので、特に注意が必要です。
アロワナが死に至る前の危険な兆候
アロワナが動かなくなる時、それは彼らが疲弊しきっていることを示す可能性があります。
【静止状態】
アロワナは生性、水槽内を絶えず遊泳しています。もし彼らが動かなくなるとしたら、それは何らかの病気や体力の消耗が原因である可能性が高いです。さらに、水温が急激に下降していることや、食事のバランスが崩れて栄養不足が起きているといった設備や生活環境の問題が原因であることもあります。
いずれの場合も、アロワナの体調に何かしらの異常が発生している可能性が高いため、早急に問題の原因を特定し、適切な対応を行うことが求められます。
【食欲の減退】
アロワナがエサに飽きて食事を摂らなくなることもあります。しかし、動きが止まり食欲もない場合や、体調不良が原因で食事を摂らなくなっているときは、彼らが疲労困憊している可能性があります。その際は、速やかに適切なケアを行いましょう。
アロワナが死ぬ前に絶対に決めておくべきこと

アロワナという大型の魚は、その見送りの際に、小型の熱帯魚とは異なる一連の手続きが求められることがあります。特に、「アジアアロワナの登録証の返納」や「火葬場所の選定」は、事前に計画しておくことが推奨されます。
【登録証の返納が必要かどうかを確認すること】
もし飼っていたアロワナがアジアアロワナだった場合、その死後30日以内に登録証を「自然環境研究センター」に返送する必要があります。遺体を返送する際の混乱を避けるために、登録証がどこに保管されているかを把握しておくことが重要です。しかし、シルバーアロワナのように登録が必要ない種類の場合は、この手続きは必要ありません。
【火葬場所を探すこと】
アロワナは70~100cmに成長する大型の魚です。そのため、火葬場所によっては引き取りを拒否されることもありますので、注意が必要です。
・自治体での火葬は可能かどうか
自治体によっては、ペットの遺体の引き取りや火葬を依頼することができる場合があります。しかし、一部の自治体では引き取りに条件があったり、アロワナの大きさによっては引き取りを断られることもあります。そのため、事前に地元の自治体のルールを確認しておくことが推奨されます。
・火葬業者への依頼がお勧め
大型のアロワナを火葬する場合、ペット火葬業者への依頼がお勧めです。自治体と比較して、「どんなサイズでも火葬可能」、「火葬と同時に葬儀も依頼できる」、「骨を返還してくれる」などの利点があります。ただし、設備の都合上アロワナの火葬に対応できない業者もあるため、必ず事前に問い合わせて確認することが大切です。
まとめ
アロワナという魚の体に、白い斑点が出現する、ヒレが荒れてしまう、あるいは綿のような物質が体に付着するなど、異常な状況が見受けられた場合、それは病気の可能性を示唆しています。
病気は、発見が早ければ治療することが可能なものも多く、迅速な対応が求められます。しかし、これらの症状を見逃してしまったり、放置したままだと、アロワナは次第に衰弱してしまうことがあります。
さらに、病気の兆候だけでなく、アロワナが活動を停止し、食事を摂らなくなるなどの行動変化も、彼らが生命の危険に晒されているサインかもしれません。
そのような状況を見つけた時は、ただちに対応する必要があります。
アロワナの健康管理は、日々の世話だけでなく、彼らの体調の微妙な変化にも常に注意を払い、見守り続けることが大切です。

