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12.272023
犬が死ぬ前に見せる行動とは?【鎌倉動物霊園(鎌倉・藤沢)】
犬は死ぬ直前、下記のような行動をとることがございます。
慌てずに愛犬との最期の時間を過ごしましょう。
食事を食べなくなる
あなたの愛するペットが体力を失い、食事を摂ることが難しくなります。
そのような状況では、ペットフードを工夫してみることが大切です。
具体的には、ペットフードに適量の水分を加えて、噛む力が弱っても食べられるような柔らかさに調整します。
食事の与え方にも気を配る必要があります。
ペットの頭を少しだけ高くすると、飲み込みやすくなります。
食事を与える際には、スプーンや注射器などを利用し、一口ごとに確実に飲み込めているかを見守ることが重要です。
飲み込むのが困難な場合は、一度に大量に食事を与えるのではなく、少しずつ与えることでストレスを減らすことができます。
愛するペットの健康を考え、最善のケアを心がけましょう。
体温の低下現象
愛犬の体温は通常、38~39℃程度とされています。
しかし、体調が優れないときや老衰によって身体が弱ってしまうと、代謝機能が低下し、体温を適切な範囲で保つことが難しくなります。
その結果、人間の平均体温よりもさらに低い体温になることがあります。
そして、その状態が続くと体温はさらに下がり、生命力が失われていくサインとなります。
ですから、愛犬が普段より体温が低いと感じた場合は、早急に対処が必要です。
首や脇の下、太ももの内側など、主要な血管が集まる部位を特に確認しましょう。そして、必要であれば、毛布や湯たんぽを利用して体温を上げるように心掛けてください。
体温の低下は犬の健康にとって重大な問題であり、早期の発見と適切な対応が求められます。
失禁と吐き気、嘔吐(おうと)
失禁、嘔吐をすることがあります。
そういうときは、すぐきれいにしてあげましょう。
痙攣(けいれん)
時折、わずかな刺激に対しても過度な反応を示す、あるいは、けいれんを引き起こす事があります。
突然の接触や抱き上げによって、反射的に噛みつくことがあるので、衝動的に身体を押さえつける行為は避けなければなりません。
周囲にはクッションなどを設置し、もし頭を打つ事態が発生しても安心できるように配慮しておくと良いでしょう。
不規則な呼吸パターン
呼吸が一定のリズムを保つことが困難となり、呼吸の深さや速さが変化することがあります。
時には一瞬、息を吸う動作が止まることすらあります。
これらの症状は、個々の人体の状況や環境により大きく異なります。
さらに、人生の終焉を迎える時期には、呼吸が苦しそうになることが多く見られます。
これは、身体の機能が全体的に低下し、呼吸器系の働きが弱まるためです。
不規則な呼吸は、生命が終わりに近づいていることを示す可能性があるため、周囲の人々は注意深く観察することが重要です。
そばでのお見送りを可能に
PLAN-B社が実施した「ペットロス」についての調査では、「愛犬との最後の時間を共に過ごせなかった」と答えた人が全体の40.3%に上るという結果が出ています。
愛犬との別れを迎えられなかった人々は、「一人で逝かせてしまった」「最後の瞬間を見届けていないので、まだ生きていると感じてしまう」など、心に深く刻まれる後悔を感じています。
愛犬が苦しみ、混乱している様子を直に見るのは確かに心が痛むものです。しかし、それを見るのを避けているうちに、愛犬が静かにこの世を去ってしまったとしたら、それはさらに大きな後悔となるでしょう。
飼い主として後悔を避けるため、そして何より愛犬が穏やかな心で旅立てるように、愛犬が人生の最後のステージを迎えるときは、できるだけ近くで優しく見守ってあげてください。
犬の死後の硬直化
愛犬の死後の状態は、その種類や体格により異なることが見受けられます。
具体的には、犬の生命が終わると、その後1~3時間の間に死後硬直と呼ばれる現象が始まるものと理解してください。これは、死後に生じる筋肉の硬直で、体が固定されてしまう状態を指します。
この死後硬直が始まると、その後の手続きで困難が生じることがあります。
例えば、棺に愛犬の体を納める際に、その体勢を整えることが難しくなってしまうことがあります。その結果、お別れの場面で愛犬が不自然な体制になってしまうということも考えられます。
そのため、大切な家族である愛犬の最後を見守る際は、この点に気を配ることが重要です。早めに体勢を整えて、愛犬が苦しそうな体勢で最後を迎えることがないように配慮しましょう。
このような配慮は、愛犬の最後を穏やかに見送るためには欠かせないものです。
死後硬直の期間は?
死後硬直という現象は、生命が絶たれた後に遺体を覆う筋肉が硬化するものです。しかし、この状態は永遠に続くわけではありません。少しずつ時間が過ぎるにつれ、遺体は再び柔軟な状態に戻ることが知られています。
これは「解硬」と呼ばれる現象で、これは死後硬直が起こった後の自然な進行です。解硬が始まると、一度硬直していた遺体全体の筋肉が徐々に緩んでいきます。
その結果、遺体からは便や体液が漏れ出ることがあるとされています。これらは遺体が生前の状態から完全に死後の状態へと移行する過程の一部であり、生命の終わりを示す重要な指標となります。
犬は死後硬直後に生き返ることはあるのか?
インターネット上では、「亡くなったと思われた愛犬が突然生き返った」というエピソードが数多く寄せられています。
しかし、厳しい現実を受け止める必要があります。残念ながら、死後硬直が生じた後に犬が生き返るという事象は存在しません。
愛犬の死を受け入れることは飼い主にとって非常に困難で、避けられない悲しみとなります。その深い愛情から、「もしかしたら奇跡が起こるかもしれない」という希望を持つことは自然な反応かもしれません。そして、それが「犬は死後硬直後に生き返る」という説の源泉となっている可能性があります。
しかし、大切なのは、愛犬が最後の時を迎えた場合、その姿が傷まないうちに、悔いのないように、愛情を込めて見送ることです。それが愛犬への最高の敬意となり、また一番の供養となるでしょう。