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12.202023
亡くなったペットにしてあげられること【鎌倉動物霊園(鎌倉・藤沢)】
愛するペットとの別れが訪れたとき、 誰もが初めて経験するこの状況に対し、何をすればよいのか迷われることでしょう。
亡くなってすぐに処置できることをご紹介いたします。
ペットが亡くなった後、迅速な対応が必要(遺体の硬直への注意)
ペットの死後の体の硬直は、我々が通常思い描くよりも早く進行します。
特に、これは手足から始まり腹部、そして頭部へと順次広がっていきます。
愛犬や愛猫の遺体を放置してしまうと、前肢と後肢が伸びきったまま硬直し、その結果として棺おけに収めることが困難になる可能性があります。
したがって、ペットが亡くなった際は、前肢と後肢を胸の方向へと優しく曲げてあげてください。
この処置は、ペットの体が無理なく安置されることを可能にします。
身体をきれいに保つ方法
まずは、毛の手入れと尾の整理から始めましょう。
温かい水で湿らせた布やガーゼを使い、優しく全身を拭き清めることが大切です。
時には口元や肛門から体液や汚れが出ることがありますが、これは自然な反応です。
そんな時はガーゼでそっと拭き取り、清潔に保ってあげてください。
(人間においても同様の現象が見られるので、心配する必要はありません。)
ご遺体の安置方法と注意事項
大切なペットのご遺体を安置するための方法とその際に注視すべき点について解説します。
まず、ダンボールや他の固めのケースを用意し、その内部に毛布やバスタオルを広げて、ご遺体の寝床を作ります。
ペットの体液が漏れ出る可能性があるので、ケースの下部にはペットシートやビニールを適切に敷いてください。
その後、ペットの頭と腹部を特に注意しながら、豊富な量のドライアイスやアイスノンを使用して体を冷却します。
この段階で、ペットの体全体をバスタオルなどで包み込むと、冷却効果が維持されやすいです。
特に夏季や、ご遺体を2~3日間自宅で保管する際には、室内のエアコン設定を可能な限り低温に調整し、遺体の腐敗を避けるよう努めてください。
さらに、遺体が外気に触れないよう、タオルなどで覆うと良いでしょう。
外気が直接触れると、腐敗が進行しやすくなるためです。
風(エアコンや扇風機も含む)が直接当たらない場所での安置が理想的です。
そして、バスタオルを遺体にかけてあげてください。
以上が、ご家族様が行うべき安置の手順です。
保冷処置を適切に施しても、血液や体液が浮き出てくることがあります。
そのような時は絶対に素手で触れないよう注意し、ティッシュを使用してそっと拭き取ってあげてください。
最期の時間をゆっくりと過ごすことをお勧めします
愛するペットの最期の時間は、穏やかで安らかに過ごしていただくことが一番です。
ペットが生涯を通して愛用していた食器に、特別に好きだった食べ物や飲み物を入れて、その身体の近くに供えてあげてください。
さらに、美しい花や思い出深い写真、そしてペットが楽しんで遊んだおもちゃなどがあれば、それらも一緒に飾ると心地良いでしょう。
火葬までの間、ペットを眠らせる場所は、お棺(通常はダンボール)の下にビニールやシーツを敷き、生前と同じように安心して眠れるようにしてあげてください。
そして、この期間中には保冷剤やドライアイスを使い、ペットの体を適切に冷やしてあげることが推奨されます。
毎朝、供えた食べ物と飲み物を新たに入れ替えることも忘れずに。
この時間は、ペットが深く愛した家族と過ごす大切な最期の時間です。
たくさんの愛情を注ぎ、心からの思いを伝えてあげてください。
また、お線香を焚くのも良いでしょう。
祭壇の準備をしましょう
火葬後のペットの供養には、人間と同様に自宅で49日間祭壇を設けるという方法があります。
これは全ての方が行うわけではありませんが、ペットに対する尊敬の念を示す手段の一つです。
祭壇を設ける際には、火葬後に手元に残る骨(骨壺に収められたもの)やペットの写真を飾ります。
もし骨を納骨した場合は、写真だけを祭壇に飾ると良いでしょう。
そして、ペットが生前に愛用していた食器などを使い、食べ物や水、花などを供えます。
さらに、線香やローソクを焚くこともおすすめします。
ペット専用のものも市販されており、ペットに対する敬意を示すことができます。
また、ペットがお気に入りだったおもちゃがある場合は、それも一緒に祭壇に飾ると良いでしょう。
火葬後のペットの供養方法は、人によって異なります。
大切なペットのために、そして自分自身が心から納得し、満足感を覚えるような供養を行ってください。
それが最も大切なペットへの敬意の表し方と言えるでしょう。